こちらは2022年4月6日の記事に加筆したものです。

 

横浜市緑区『はたピアノ教室』 講師の秦 菜果(はた なか)です。


本日はピアノ教室によく質問をいただく、


『家のピアノは ‟電子ピアノ” でもいいですか?

 それともやっぱり‟本物のピアノ”ではないとダメですか?😓』

  ※ここでの電子ピアノとはエレクトーンやキーボードではなく、Y社のクラビノーバのようなピアノのことです。


についてお話したいと思います。


ずばり、私は一概に


 ‟ 電子ピアノはダメです。” とは言えない。


と思っています。



実は私自身、普通のサラリーマン家庭に育ち

アパート住まいで、実家には本物のピアノがありませんでしたので


ピアノの習い始めの5歳~小学校2年生ころまで家では


電子ピアノで練習していました(しかも66鍵でした)

※通常のピアノは鍵盤が88鍵あります。


『指を動かし、楽譜に書かれたことを正しく弾く』というのは

電子ピアノであるレベルまでは十分実現できると思います。


しかし、楽譜には細かく明確には書かれていないこと、

ピアノにおけるニュアンスの表現

・タッチによる音色の変化

・ピアノからなる響きの操作(美しい音で弾くために必要)

・連続する打鍵に対する反応(速い打鍵だと音がスカッと抜けてしまったり)


これらを電子ピアノで表現するのが難しくなってきてしまいましたので


当時の恩師と両親が相談の上、電子ピアノからアコースティックピアノに

切り替えることになりました。



電子ピアノは弾いた時の打鍵の力をセンサーが捉え

本物のピアノの音源が再現される事でスピーカーから音が出ます。

ですので音量の調節ができます。


一方、本物のアコースティックピアノは弾くことにより

内部のハンマーが作動し、ピアノ線(弦)を打つことによって

ピアノ線(弦)が振動し、駒という部分を介して



響板という板に伝え、

その響板が空気を振動させて大きな音が鳴っています。

要する大きな楽器全体の振動で音を出しています


このように両者は根本から音の鳴る仕組みが違いますし、

内部の仕組みも大きく違いますので‟ 弾き心地 ”も違います



どちらを選ぶかにおいて、

その時の住居環境や各ご家庭のご事情が

もちろん大切ですよね。


特に、ピアノを習い始めた小さなお子様の親御さんは

悩まれることと思います。



まだ小さなお子様は、まだ手の力も弱いので無理をせず打鍵の軽い

電子ピアノで学習導入期の課題の習得にはまだ間に合うかと思いますが、



ショパンの子犬のワルツ、

ベートーヴェンの月光や悲愴ソナタのような曲に挑戦したい

そして将来的にコンクールをに挑戦してみたい


というのであれば、

ぜひ本物のピアノ(アコースティック)をご検討いただくことをおすすめしたいです。


コンクールについては、

コンクール会場のピアノは100%本物のグランドピアノ

になりますので、手指の力(厳密には身体全体)で楽器をコントロールできること

が要求されます。

さらにピアノの響きを耳で感じながら音を作っていくことが必要なってきます。


一方、


将来も好きなピアノ曲を楽しみたい

クラシック以外にもPOPSやゲーム音楽やアレンジ曲を弾きたい!!

ということであれば


電子ピアノでも十分にお楽しみいただけると思います!



先日、たまたま某楽器店の電子ピアノフェアに少し立ち寄る機会があり

いくつか試弾させていただきました。


まず、昔と違い見た目が木目調でシンプルでおしゃれになっていて

びっくりしました😲


鍵盤もコンサートグランドピアノのような艶消しの物も✨いい感じ~


多くが電子楽器特有の打鍵の軽さは否めませんでしたが

音色も本物に近づけようと

かなり研究されているようですね😏

どんなふうに弾いても同じ音の強さでなく

打鍵の強さによる音の強弱も昔よりかなり表現できるようになってます。


ほかに電子楽器の良いところは、ヘッドホンをして

夜でも演奏ができるところです!



価格はピンきりのようですが、

質は価格に相応しているようでした。


ひとつご注意いただきたいのが、テーブルや机に乗せて

演奏できる薄型の電子鍵盤、いわゆるキーボードのことです。

近頃はPCとつないで弾いたそのままを記譜できたり、

さまざまな機能があって便利でおもしろいですが

残念ながら上記でお伝えしたことがさらに表現しにくいことと、

鍵盤が軽すぎて教室で習うようなピアノ学習の練習には向いておりません。


ピアノを学ぶ方々のそれぞれ目標や、好きなスタイルも

様々だと思います。

ご自宅にピアノを用意するというのは大きな出来事です。

購入方法はレンタルを含め様々あるのではないかと思います。


ご不安があれば、ご自身の先生や楽器店に相談されるのが一番よいですね。


ピアノ学習者の皆さんが、気に入ったピアノに巡り合えますように😊



小さなお子さまのはじめての習い事にピアノはいかがでしょうか?

ピアノ学習はお子様の成長にプラスになることがいっぱいです。ぜひどうぞ!

はたピアノ教室では体験レッスンを受け付けております。

下記のホームページ内「お問い合わせフォーム」でお申込みください。


お読みいただきありがとうございました。


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